往時を偲ぶ

往時を偲ぶ

国指定重要文化財黒田家代官屋敷(くろだけだいかんやしき)


黒田家は、かつて足利の一族で、初代・義次の時に改名しました。八代・九郎大夫義則の時(永禄年間・1558~1570年代)にこの地に移り住み、江戸時代には、旗本・本多日向守の代官職を命ぜられて四千石程度の領地を収めました。十八・十九代では弓道に長じ、門弟300名を集め、俳諧では「東海道人物志」に名を残しています。

明治維新後は、小笠の発展に貢献し、旧・平田村長、旧小笠町長を歴任、大きな功績を残しています。
昭和48年、江戸時代末期の代官屋敷の佇まいがよく保存されているとされ、長屋門と母屋が国指定重要文化財となり、平成5年には米蔵・東蔵・濠を含めた、屋敷全体が追加指定されました。母屋は現在も住居として使われており、立ち入りに制限がありますが、2月上旬から3月上旬の梅の季節には庭園を開放して、梅まつりが開かれています。


菊川市黒田家代官屋敷資料館
(きくがわしくろだけだいかんやしきしりょうかん)


【開館時間】10:00~16:00
【休館日】月曜日・祝日の翌日・年末年始
【入館料】150円(市内在住者・中学生以下は無料)

黒田家の敷地の一角に建てられた資料館。
黒田家の威光を今に伝える貴重な品々を展示しています。
黒田家のかつての暮らしぶりを垣間見ることができる数々の品物や、黒田家に訪れた多くの芸術家の作品群を見ることができます。


曹洞宗 國源山正林寺(しょうりんじ)


文明8年(1476年)、今川義忠は横地氏・勝間田氏を討取った帰り道、塩買坂に差しかかったところ、横地氏の残党に不意をつかれ討ち死にしました。
その後、永正14年(1517年)に義忠の子・氏親により、義忠戦死の地・塩買坂の近くに、菩提を弔うために「昌桂寺」を建立、後に「正林寺」となりました。

現在、正林寺には義忠の位牌と五輪塔・家臣の墓があります。
また、本堂には寺所蔵の「香を聞く義忠像」や文久2年(1862年)に雅号・月花園が描いた四枚一組左右一対の見ごたえある襖絵があります。


曹洞宗 龍昌山安興寺(あんこうじ)


永正11年(1514年)に雪窓鳳積禅師によって創建されました。
境内にある六角堂は京都の六角堂を模して、寛政9年(1797年)に15代住職が宮大工・出野利八に建築を依頼。棟梁は京都まで出向いて修行したといわれてます。正面に聖観音像を安置し、共に西国三十三番観音が祀られており、中心部の経蔵が360度回転します。



FAX 0537-28-8823 (24時間受付)